HOME | ケロイド・肥厚性瘢痕 ケロイド・肥厚性瘢痕 盛り上がったキズ跡 ケロイド・肥厚性瘢痕とは ケロイドや肥厚性瘢痕は皮膚にできたキズが治る過程で過剰に線維成分がつくられて盛り上がったものです。赤~茶褐色調で硬みをおびたできもので、かゆみを伴うこともあります。すり傷や手術のキズ、ニキビのあとにできることが多いのですが特に皮膚の緊張が強い部分にできやすく、前胸部や上背部、2の腕やフェイスラインが特に出来やすい部位です。お腹から太ももにかけての部位もよく見られます。膝頭の擦り傷の後に盛り上がってくる場合も多いです。深い傷や治るのに時間がかかった傷はできやすくなります。 ケロイド・肥厚性瘢痕の治療 一度できてしまうとなかなか治りにくいですが、ステロイドのテープや注射、飲み薬などでかゆみや盛り上がりを改善する治療をします。・ステロイド局注盛り上がった患部にステロイド剤を注射し治療します。2週間に1回程の頻度で何回か繰り返すと少しずつ平坦になっていきます。・ステロイド密封療法ステロイドのテープ剤を患部に貼ります。注射より改善には時間と貼る手間がかかりますが、痛みを伴わずにおこなえる治療です。・トラニラスト内服トラニラスト(リザベン)は抗アレルギー剤でぜんそくやアトピー性皮膚炎の治療に処方されている薬ですが、ケロイドや肥厚性瘢痕に対しては線維芽細胞のコラーゲン合成を抑えることにより効果を発揮します。・シリコンジェルシート作用機序はまだはっきり分かっていませんが患部に貼っておくことで物理的な刺激の除去ができ、また瘢痕の色や高さがとれてきます。その他、圧迫療法や漢方薬の内服治療もしておりますのでご相談下さい。